ダイコンオロシ@お絵描き

三重県の郷土史を中心に、時々お絵描き

三重の伝承

イザナミとカグツチ(イラスト)

先日記事を書いた「花の窟神社」と「産田神社」に祭られているイザナミとカグツチのイラストです。 図らずも母を焼いてしまったカグツチ、子に身を焼かれたイザナミ、ともに両神社に仲良く祭られています。 イザナミとカグツチ diconoroshi.hatenablog.com d…

産田神社 ~太古の祭祀跡・神籬(ひもろぎ) ~

有馬や祭は花の幡立て 笛に鼓にうたひ舞ひ うたひ舞ひ 花のや窟は神の窟ぞ 祝へや子ども 祝へ子ら 祝へ子ら 三重県熊野市、熊野三山こそありませんが、熊野古道のほか、熊野信仰に関わる痕跡が残っています。 その中には、熊野信仰の源流のひとつではないか…

花の窟 ~ 日本書紀に記された古の祭 ~

有馬や祭は花の幡立て 笛に鼓にうたひ舞ひ うたひ舞ひ 花のや窟は神の窟ぞ 祝へや子ども 祝へ子ら 祝へ子ら 熊野本宮大社で歌われる「有馬窟之歌」と「花之窟之歌」の歌。 有馬は牟婁郡有馬村(現・熊野市有馬町)。 花のや窟は有馬に鎮座する花の窟神社のこ…

竹原八郎入道~熊野に現れた南朝忠臣

今から約700年前の西暦1333年、長期間続いた日本初の武家政権*1・鎌倉幕府が滅亡しました。 鎌倉幕府を倒した勢力のトップは後醍醐天皇ですが、後醍醐天皇は正中の変(1324年)と元弘の変(1331年)と2度の倒幕失敗を経て、3度目の挑戦で倒幕を果た…

広禅寺の小女良狐

伊賀上野の城下町、広禅寺という寺に伝わるお話です。 大和国宇多に人の手助けをする源五郎狐がいた。あるとき飛脚に頼まれ文箱を運んでいるとき山中で犬に殺された。伊賀国上野の広禅寺にその妻だと言われる小女郎狐というものがおり、寺の手伝いをしていた…

玉井清太郎・藤一郎 四日市が生んだ航空パイオニア

四日市市立博物館の特集展示「四日市の生んだ『日本のライト兄弟』玉井兄弟展」(令和7年3月1日~5月6日)を見てきた覚えです。 www.chunichi.co.jp ※以下「展示より」とした写真はいずれも同展展示を撮影したものです。 玉井清太郎・藤一郎の兄弟(イメージ…

三重采女(みえのうねめ) ~歌で我が身を救った古代の采女~

「采女(うねめ)」とは、古代、天皇や皇后の身の回りの世話をした女性たちの呼称です。 彼女たちの身分は高くありませんでしたが、歴史にエピソードを残している采女もいます。 2025年1月30日の記事で紹介した飯高笠目(後に飯高宿禰諸高)も采女出身でした…

藤原千方~伊勢国側の伝承地+イラスト

2024年12月6日の記事「藤原千方~四鬼を従えた古代のスタンド使い~」正史に記されない反逆者・藤原千方の伝承は旧伊勢・伊賀に各地に残ります。 diconoroshi.hatenablog.com この記事は、2025年3月に伊勢国側の伝承地を訪問した記録です。伊勢国側の伝承は…

愛洲の館 ~ 剣道の里の資料館

南伊勢町五ケ所浦(旧南島町)にある「愛洲(あいす)の館」を訪問しました。 いろいろ興味深い話も聞けたので、備忘録的に記述します。 愛洲の館・入口 駐車場から入口の途中にある案内板 訪問したのは平日。他の訪問者がいないこともあってか、施設の職員…

立烏帽子(鈴鹿御前)~「鈴鹿の草子」に見るツンデレぶり

鈴鹿御前こと立烏帽子、平安・鎌倉の説話集に始まる彼女の伝承は、様々な形で語り継がれてきました。 diconoroshi.hatenablog.com 田村将軍(田村殿)を主人公とする鬼退治の物語「鈴鹿の物語」では、鈴鹿御前(立烏帽子)がヒロインとして登場します。 「田…

飯高諸高 ~松阪が生んだ天平時代の生涯現役女性~

飯高諸高(いいたかのもろたか)は、伊勢国飯高郡(現・松阪市)出身で、奈良時代に天皇家に仕えた女官です。 天皇の身の回りの世話をする采女として出仕しましたが、数え80歳まで長生きし、従三位という采女出身者では異例の出世をした人物です。 飯高笠目…

関の小万(山田屋小万)_関宿と亀山城下

関の小万の仇討物語、2024年10月14日記事の続報です。 diconoroshi.hatenablog.com 関の小万(山田屋小万)イメージ ランキング参加中イラスト 前回の記事を書くにあたって関宿(三重県亀山市関町)を訪ねましたが、小万の生まれ育った旅籠・山田屋(現在は…

朝日郎(あさけのいらつこ)~強弓の反逆者~

三重県の北部を流れる朝明(あさけ)川という川があります。 鈴鹿山脈から東に向かって流れ、温泉地・菰野町や工業地帯の四日市市・朝日町(あさひちょう)・川越町を経て伊勢湾に至ります。 ja.wikipedia.org 古墳時代、朝明川周辺の「朝日(あさけ)」を支…

立烏帽子・鈴鹿御前の様々な姿(イラスト)

2024年11月30日に立烏帽子(鈴鹿御前)の出典をまとめましたが、それぞれをちびキャライラストにしました。 diconoroshi.hatenablog.com ランキング参加中イラスト 鈴香山の女盗賊/鈴鹿山の立烏帽子/鈴鹿姫 ~初期の伝承 鈴香山の女盗人/鈴鹿山の立烏帽子…

藤原千方~四鬼を従えた古代のスタンド使い~

※2024年12月7日:一部追記・修正、地図追加、覚え追記 藤原千方(ふじわらのちかた)は、天智天皇の時代(在位668-672)に伊勢・伊賀で反乱を起こし討たれたと伝わる人物です。 それぞれ特技を持つ4人の鬼を従えていたという伝承から、伊賀流忍者の祖である…

立烏帽子(鈴鹿御前)出典まとめ

2024年9月16日の記事で触れた「立烏帽子/鈴鹿御前」について、国立国会図書館デジタルコレクションなどから出典などを調べ、並べました。 diconoroshi.hatenablog.com (資料整理の性質が強く、読み物としては作成していません。すみません。) ※2024年12月…

イラスト)関の小万(山田屋小万)

ブログ10月14日で書いた「山田屋小万(関の小万)」のイラストです。 diconoroshi.hatenablog.com 山田屋小万(関の小万)10月21日更新版 イメージとしては、仇討の決意を胸に秘めつつ、朗らかにふるまう剣道少女。 仇敵・小林軍太夫(と思われる男)が目の…

関の小万(山田屋小万)の仇討

関の小万(こまん)は、江戸時代中頃に実在した、三重県亀山市関町に伝わる仇討物語の主人公です。 彼女の物語は、「鈴鹿関町史」によると、およそ次のようなあらすじになります。 父・牧藤左衛門が小林軍太夫に殺される 牧藤左衛門(後の小万の父)は、九州…

イラスト)立烏帽子/鈴鹿御前

先日、ブログで言及した立烏帽子(鈴鹿御前)のイラストを描きました。 鈴鹿山の立烏帽子(鈴鹿御前) (以下は描画時の覚えです。) イラストの時代設定は、平安時代前期としました。 保元元年(1156年)の現役武士が、その祖父の代に「立烏帽子」を捕まえ…

時代を超えた「萌え」鈴鹿山の立烏帽子/鈴鹿御前

三重県に長年住みながらも、鈴鹿山の立烏帽子/鈴鹿御前の伝承は、Googleニュースのレコメンド記事で初めて存在を知りました。 magmix.jp 「もののけ姫」のエボシ様のモチーフが、鈴鹿峠の女盗賊だったという記事です。ウェブで調べてみると、次のようなこと…